Q1: | 型尺棒で型取りして、 次の日見たら、竹面に大きな「ひび割れ」が入っていました、 昨日までそんな割れは無かったのに原因は? |
型尺棒挿入時、管内に内圧が大きくかかってしまったのが原因です、 型尺棒を竹に挿入する際、無理に押し込んだり、内圧の逃げ場が, 塞がった状況にした場合、乾燥した後,突然割れが生じます、 型尺棒挿入時、管の内部に内圧をかけないように、ゆっくり挿入してください、 超硬石膏の粘度を少し緩めに水の分量を調整することで内圧が軽減されます、 |
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Q2: | 型尺棒で型取りしたところ、仕上がった内壁に, 大きなくぼみが出来てしまいました、原因は? |
超硬石膏の溶液の分量は、管内に8分目位入れば、十分ですが、 これより少ないと、管内に空気が封入されて壁面に石膏が十分行き渡らない事で、くぼみが出来る事があります、 失敗を極力無くするには、管内いっぱいに石膏を入れて、十分エア抜きしてから、型尺棒を挿入します、 |
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Q3: | 超硬石膏の水と石膏の溶かす割合は? |
1尺8寸管の型取りに使う分量は、超硬石膏200gに対して水50ccです、重量比で、4対1の割合です ただし 夏場 気温が高いと、硬化速度が速くなります 水の分量を少し増やして、硬化速度を調整して下さい また、竹材の太さでも、管の容積が変わりますので、それに合わせて、超硬石膏の分量を調整してください |
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Q4: | 型尺棒で型取りした内壁の、小さな凹みは、どのように補修したら、よいか? |
超硬石膏と水 重量比4対1の割合で、石膏液を少量作り、竹ベラで凹みの部分に埋め込みます、 この時凹みの部分だけに、少し盛り上がる程度に埋めて、他の部分に石膏液が垂れないようにします、 石膏が硬化したら、調律棒に20mmぐらいの短いペーパーやすり(600#)をセットして、凸の部分を削り取ります |
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Q5: | 型尺棒で型取りしたところ、歌口の上部に、石膏がうまく充填されず、凹みが残った |
液だれ防止の受け皿(クリヤシートを丸めて固定した所)を歌口に近い最上部に移動させます、 型尺棒を挿入して、漏れてくる石膏が受け皿に溜まって、さらに歌口の管頭まで埋まってしまうように調整してください、 歌口部分は隠れてしまいますが、石膏液は十分管内に満たされて失敗を防ぐ事が出来ます |
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Q6: |
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手孔は、全て埋め戻した方が、失敗が無いと思います、 手孔穴を、テープで塞いだだけでは、石膏液を流し込んで、型尺棒を挿入すると、 手孔の部分に空気だまりが出来て、うまく石膏液がいきわたらない、可能性があります、 それから、後で、手孔を開ける時、しっかり、石膏液が充填されていないと ドリルがまっ直ぐに入っていかない、事も考えられます、 手孔を埋める方法は、クリヤファイル(プラスチックの薄い書類ケース)を適当に切って、管の中に丸めて入れます、 次に型尺棒を挿入して、クリヤファイルを、手孔穴に押し付けて固定します、 超硬石膏を、少量、水で練って、第1孔〜第4孔を埋めます、ちょっと盛り上がる位に乗せて、固めます、 カチカチにならないうちに、表面に合わせて、カッターナイフで、余分な部分を、削り取ります、 第5孔も、同じように、やってください、裏表同時にも出来ますが、ちょっと慣れないと難しいかも、 既に地が入っているので、下作りの管内は、かなり多めに地を、削る必要があります、 既成品の「地」の入れ替えは、けっこう面倒な事が多いです |
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Q7: | 型尺棒の型番が変更された理由は? |
KB-18の内径構造は 今まで 「目白」で提供している 「叶谷蒼風作」 の設計図をベースにしておりましたが、 型取後、上管の横軸を広げる事で、調律がうまくいっておりました、 その広げ加減が、少し難しいので、いじり過ぎて、失敗する事がありました、 その為、KB-18は、少しずつ改良を重ねております、 KB-18-1は、下管のライン変更です、筒音の響きを、研究し改良しております KB-18Aは、上下管共、「秀竹」オリジナルの内径曲線に改良しました、ただし、横軸の拡張修正が、残りました、 「上月円山作」モデルの、KB-18Bは、横軸の拡張修正は無くなりました、 ただ古典曲の特徴と思われる、陰旋法の「わびさび」を強調するにあたっては、型尺棒に若干細工が必要です、 横軸重視で設計しておりますので、縦軸を歌口から5孔のかけて、軽く削って加工する事がカギになりますが、 型尺棒に細工無しでも、十分音作りは出来ておりますので、今までよりは、作りやすくなっていると思います 容山作(最近人気の高い製管師)モデルの KB-18Cは、横軸&縦軸ほぼ同心になっていますので、 地付け後の補正修正が、あまり必要としないので、より作りやすいという事で、 今はKB-18Cを推奨しております、音量が豊で陽旋法の「明るい」曲向けに仕上がっていると思います |
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Q8: | 管尻の器具を外すタイミング |
管尻の器具を外すタイミングは、水と超硬石膏を混ぜて、管の中へ注入してから、4分〜7分(気温にもよりますが) 外部に漏れてる混合液の、流動性が無くなってきます(この時が、周りの取り付け器具を外すタイミングです) アクリル栓やビニールチューブ類、それから、竹の外側に漏れだした石膏液もきれいにふきとります、 「型尺棒」本体以外の物を外したら、急いで、それらの備品をきれいに洗浄してください、 固まってしまうと 備品が使えなくなります、 特に注意したいのは、洗い流した石膏液は排水管に捨てず、必ずバケツに回収して処理してください |
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Q9: | 型尺棒で地付けする時、石膏液が柔らかいうちに、中継部分は早めに切り離した方が良いですか、 完全に固まってからでは、抜けなくなりませんか? |
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Q10: | 内径グラフより0.5〜1.0mm程度細く作ってあるようですが、何か理由がありますか、 型尺棒KB-18Aを使ってます |
プロの職人が作った尺八は、縦軸より横軸の方が、広げて作られているようです、 型尺棒は真円にしか成形出来ませんので、後で横軸を広げる調律の含みを、持たせての、0.5mmと考えてください、 特にこのままでも、音作りは出来ます、練れてきたら、一歩進んだ、横開きの調律にチャレンジしてください、 KB-18&KB-18A型番は、上記の理由です。 現在は、横開きの調律が面倒なので、KB-18BとKB-18Cを開発しております、結果も良い出来になっております |
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Q11: | 型尺棒は石膏が硬化した後に、引き抜くとありますが、抜き取れなくなることは、ありませんか。 |
超硬石膏が柔らかいうちに、アクリル栓やビニールチューブ類の付属の物は、外してください、 竹の周りに付いた、こぼれた石膏液は綺麗にふき取ってください、残るは竹と型尺棒ですが、 石膏がカチカチになっても、大丈夫です、下管側に35mmほど、先が出ているはずです、 上管側と下管側を、それぞれ上と下に引き抜いて、外します |
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Q12: | 歌口に、1.0〜1.5mmの隙間を作ると、息受け部に、型尺棒の隙間の分、石膏が残り、 石膏を削り出すと、設計寸法から、だいぶずれて形が崩れます、解決方法は? |
地付け作業の際、石膏液がスムーズに浮いてくるように、竹の歌口部分は、内径と型尺棒外形との隙間を、1.0〜1.5ミリ位必要となります、 ですが、全体に、丸く削ってしまうと、息受け部が大きくなり過ぎて、歌口の形が変形します、 息受け部分の隙間を少なくする方法は、縦軸はあまり削らないで、横軸だけを 1.0〜1.5ミリの 隙間を作っておけば、良いと思います、 石膏液がスムーズに、浮いてくる、隙間を、横方向に、楕円状に加工して下さい、 |
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Q13: | ベントチューブの石膏が、固まって、失敗しました、チューブ内の石膏の除去方法、教えてください、チューブは単品で購入出来ますか? |
チューブの中は、特に固まりが早く、私もうっかり、ダメにする事があります、 超硬石膏の流動性が無くなったら、とにかく、早めに外して、石膏が柔らかいうちに、洗い流す事です、 ビニールチューブの先を、 水の中に浸して、片側から、息を入れたり、吸ったりして、 水をチューブの中で往復させて、石膏液を溶かして、排出させてください、 最後は、水を口に含んで、残った石膏液を、バケツに排出します ベントチューブは、ホームセンターで、入手出来ます、 サイズが色々ありますので、サンプルを持って、ご購入願います、 |
Q1: | 管尻の3節辺りに、15mmほどの縦長の「ひび」が出来てしまいました |
竹の繊維が露出している部分、歌口の頭部、中継の切断面、管尻底面、削り込んだイボ根(1〜4節) この様な場所は、水分が浸透しやすく、その部分が「ふやける」と、 その後乾燥した時、そこに小さな亀裂が在ると、そこが引き金となって、亀裂が大きく拡大することになります、 型尺棒での型取り作業や、調律作業では、水を使うので、 あらかじめ、竹繊維の露出している部分に「漆」または「瞬間接着剤(アロンアルファ)」を塗って、防水対策をしてください、手孔部分も、小さな亀裂が元で、割れの原因になります、 亀裂のわずかな場合は、その箇所に「漆」または「瞬間接着剤(アロンアルファ)」を染込ませてください 大きい亀裂の場合は、早めに糸巻きして、亀裂の進行を最小限に防いでください。 |
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Q2: |
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下作りは、型尺棒が 「ゆるゆる」 挿入出来る様 管内は大きく開けてください、 中継を設けた時は、ホゾの部分を、設計寸法ぴったりに作ると、細すぎて、失敗します、 仮に中継部の設計寸法が17.5φの時は、18.5φ〜19φ位に大きく開けてください、 歌口付近も、1mm程、余裕を取って下さい、ただし歌口の縦軸は設計寸法のままか、少し削る程度とし、 横軸だけを、石膏液が通過出来る様、削ってください |
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Q3: | ホー ムページ中継加工の説明で内径は、1尺8寸の場合16.5ミリと説明 されていますが、 型尺棒の中継部分の外径が16.5ミリ位有ります。 隙間が無いので、超石膏が通って行かないのではないかと思いますが 隙間は何ミリ位有れば良いのでしょうかお教えください |
ご質問の中継部の隙間は、型尺棒の径より1〜1.5mm大きく広げてください、具体的には 17.5Φ〜18Φ位です、 中継部分に型尺棒を挿入して、所定の位置より35mm〜45mm奥へ、型尺棒が抜けていく、位の内径です、 注意:歌口以外は、全て、この位以上の、緩めが理想です 隙間が少ないと、石膏がうまく浮いてこず、失敗の原因になります、 型尺棒がスムーズに入っていかないときは、無理やり挿入せず、中の石膏液を洗い流し、 隙間の少ない部分を、削り直して、最初から、面倒でも、やり直してください、 そのまま仕上げてしまうと、理想的な、地の型が、出来ていないので、 その後の、調律作業に、甚大な悪影響を残して、しまいます |
Q1: | 矯め直し作業中、強く曲げすぎて、竹材に凹みが、出来てしまった |
凹んだ部分に、油(椿油やサラダオイル)を塗って、コンロで、焦がさないように、ゆっくり炙ってみてください、少々であれば元に戻ります |
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Q2: | 矯め直しで、曲げた竹が、圧縮機から外したら、曲げ部分が元に戻ってしまった |
加熱の火の入れ方が、不十分だと、思われます、 遠火で竹を回しながら、竹の芯まで熱してください、火力は強火で、4分ぐらいが目安です 圧縮機にかけたら、余熱が下がらないうちに、素早く圧縮します、竹によっては、より戻しが強い物もあります、 その場合、幾分多めに、圧縮してみてください、冷たいタオル等で、急激に冷却する事で、矯めが固定されます |
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Q3: | 竹材は、採取してから3年以上置かないと、使えないのですか |
十分乾燥した竹材なら、あまり問題は、ないと思います、 ただし、こんな経験があります、鳴りが十分でない、作り置きしていた尺八を、久しぶりに吹き込んでみたら、良い響きがしていた、 乾燥して、竹の質が、変化してきたのか、内部の地が安定して、良い結果を生んでいるのか、よく解からない事もあります、 水分の、抜けっ来ていない、若竹でない限り、大きな障害は、ないと考えます |
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Q4: |
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Q5: | 竹の年齢は ?? |
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Q6: | 私の地域は、真竹の豊富な場所です、尺八の竹材は売れるでしょうか |
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Q1: |
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隙間の補修は、漆の塗膜を両側に塗って、乾いたら、コンパンドや歯磨き粉を塗って「すり合わせ」して調整します、 隙間の多い時は、この方法を、何回か重ねるように繰り返し致します、 |
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Q2: | 中継ぎホゾ部分に隙間があります、このまま石膏を流しても大丈夫ですか |
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Q1: |
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Q1: |
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流派によって、同じ音(同じHz)を出す場合でも、手孔の運指(手孔の押さえ方メリ カリの効かせ方)が違う為、 尺八の手孔の大きさや、開孔位置に、それぞれの特色が在るようです、 大きく分けて、都山流 琴古流 の違いですが、琴古流の大師範の鶴秀先生(私の尺八演奏と製管の師匠)に訪ねましたところ、 都山系は十割、あるいは九半割といった、古典採寸が使われ、手孔の大きさは5孔すべて同じ大きさで統一されてるとの事、 また琴古に比べて第5孔がやや下に開けている、 一方 琴古系は、第3孔が少し小さく開けて、1〜4孔の間隔を、等間隔に配置して有ります 流派が同じでも、手孔のサイズが、違うと、手孔の位置は、ずれます。 |
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Q2: | 尺八の長さと、手孔位置の採寸方法は |
筒音「ロ」は、尺八の全長で決まります、尺八の全長は、竹の内部で計測し、歌口頭部〜管尻出口までの最短距離で決まります、 手孔の位置は、竹の表面で計測し、歌口頭部〜各手孔の中心で決まります |
Q1: |
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Q2: | 型尺棒で付けた、地の完成後の、調律の仕上げの手順は |
KB-18&KB-18Aの場合、上管部分を、横開きに削り出します、 削る深さは、歌口で1mm弱、中継辺りまで0.5mm、0.3mm、0.1mmと、徐々に削り加減を減らします、 ペーパーは320〜400#でしょうか 凹凸や曲がりが無ければ、既に仕上げの段階です、 気になる部分を、補正しながら、4回目以降の塗膜は、極薄く塗ります、ペーパーは800〜1500#でしょうか、鏡面磨きです、 気温25〜30度で440Hz で指針が左右に、10セント以内なら、OKです、 筒音(筒音は固定ですから)の音程と、手孔のバランスが悪いのは、竹の太さと、手孔の大きさが、問題になります、 竹が太すぎると、手孔の深さが違いますので、歌口からの距離が、長くなる分、音程が下がります、 したがって、手孔を大きく広げたり、小さくしたりで、音程の調律が、少し出来ると思います |
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Q3: | 型尺棒で地付しました、「ツ」のメリが出ません |
調律は規定寸法で開ければ、ほぼ、大丈夫と思いますが、 1孔目の、「ツ」のメリを作りやすくするには、手孔位置を、少し下に開けて、穴の大きさの、10.5φを11φに、 大きく開けた方が、よいようです、研究して下さい、 |
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Q4: | 十分な音量が、出ません、鳴りを良くするには? |
型尺棒で地付けしただけでは、まだ音の出が、60%位と思います 音の大きさは、漆を2回塗りますと、少し変わってきます、ここで75%、さらに、内径を砥ぎだして、鏡面磨きします、 KB-18 & KB-18-1をお使いの方は、横軸だけを、歌口の所で0.5mm、中継0.3mm、 一番狭いゴロ節の所で+−0になる様に、自然に削ってください、 削ると当然、唄口側に近いほど、大きく削らなければなりませんので、石膏地が、露出して参ります、 そしてまた、漆を塗ります、合計6回ほどで、いい音になってくると思います、85%です、 その他の要因は、歌口の角度、息受け部分の形、管尻部の穴、18mm位、さらには、内径の線、 線とは、折れ曲がって無いか、凹凸部分が無いか、等です、これで90%、 この先は、各音が、乙音 甲音 バランスよく出てるかですが、私自身、100%にするために、日々努力している所ですが、 この先の調律は、かなり繊細になりますので、水砥ぎペーパーも、800#〜2500#に変わります、 プロの製管士(一流どころ)の作品を、拝見しますと、格段の差があるのを実感し、まだまだ、研究不足と思っております、 その後設計変更しまして 現在KB-18BとKB-18Cで作っております、 横軸と縦軸のバランスを考慮して、なるべく、地付け後の補正を少なくするよう、考慮した作品になりそうです |
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Q5: | 1尺8寸菅のD音が半音低い、何が原因でしようか |
1尺8寸菅のD音は、293.7Hz、つまり「ロ」の乙音のことですネ、 音律が正しくない、理由の一つに、外気温の事が、まず考えられます、調律の環境は外気温25度〜30度で、チの音が440Hzです、温度の低い冬場気温10度ぐらいでは、同じ1尺8寸菅の筒音「ロ」が、277.2Hzの音を出しますので、音律が低くなります、 その他 歌口の角度、菅尻の穴の大きさ、 尺八を吹鳴する時、メリ吹きになっていないか、 コレは歌口の顎あての部分が、理想の傾斜になっていない場合、が考えられます |
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Q6: | 9寸管・・・2本完成しました、律は良いでのすが、2本共に、乙ロだけ少しビビリ気味で、抜けが悪いです、原因が分からず、悩んでいます |
さて調律についてですが、乙の「ロ」音がしっかり出来ている尺八は、その他の音も、そこそこ、仕上がってきます、 したがって、乙の「ロ」音をしっかり、調律出来るかどうかが、尺八作りの重要課題になります、 管が長くなるほど、微妙な狂いで鳴りに影響が出てまいります、 歌口の息受け、顎受けの角度、中継部の漏れと内径、 絞りの位置と大きさ、 あらゆる、点検項目を検討して、なお課題克服出来ない時は、下記の著書を参考に、核心に迫った、調律にチャレンジして下さい 上月円山の著書 「尺八製作法大全」は、昭和8年に初版が出され、約40年後に、再販されたものです この書では、門外不出として、たやすく他に、伝授されなかった、調律の真髄を、詳細に、解説してあり、 尺八製作者にとって、大きな道しるべとなる、教科書を越えた聖書の様な文献です、機会があれば、ぜひ必見下さい 色々、規制があり、著書の内容を公開出来ないのが、残念です ただ、「調律に関わる、第3〜4章」の内容は、実践してみますと、なかなか思う様に、結果が出ないので、実際は思考錯誤の連続です、 こんなわけで、私も 日々 勉強中です 参考にされて 何か発見があれば、ご教示願います |
Q1: | 内部に塗る塗料は、何が良いでしょうか。 |
出来れば。漆がベストです、漆以外でしたら、釣り道具で売られている、被れない漆を使ってはいかがでしょうか |
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Q2: | 管内部の仕上げ塗装ですが、漆は苦手です、カシューでも出来ますか |
カシューでも大丈夫です、注意したい事は、塗料を厚く塗らない事です、 カシューは塗りやすく乾きが早いですから、厚く塗れますが、乾いた後皺が出来てしまします、 漆同様、極薄く塗って、数回で仕上げてください、 調律に甚大な影響を与えますので、十分溶剤で薄く延ばして、お使いください |
Q1: |
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《テキスト》の事ですが、 この動画を制作したのは、ずいぶん前の事なので、動画の内容も、少しずつ考え方が変わって来ております、 細かい説明の中でも、訂正が必要な事柄が解かってきて、今でも私自身、勉強の積み重ねです、 《テキスト》の内容は、ホームページで紹介しております 動画の下に、リンクを設けている、項目をクリックすると、詳細の説明文が、表示されます、 動画では表現できない、細かい寸法や、冶具の作り方、尺八の構造等、私の持論を、テキス風にまとめております、 参考にしていただきたいと思います 当初は、これらを、《テキスト》として書籍を作ろうかと思っていましたが、費用の事があって 実現しておりません |
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Q2: | 調律スティックの使用方法 |
調律スティックの部品は、用途によって、使い分け致します、 まず竹材の下作りの段階では、調律ゲージをいっぱいに、(240mmのまま)使います、 荒いペーパーを貼って、竹の硬い節や、管尻の削りだしをします、強い力が必要ですので、スティックハンドルがあると便利です、また、この作業では、細い管内をこじ開ける状況ですので、ゲージの先端が、竹材に食い込んで、抜ける事が想定されます、 こんな時は、先丸型止め金具があれば便利です、ただしこの部分は、ビニールテープを巻く事で、代用出来ます、 要は、上下をテープで止めておけば、抜ける心配はありません、 普通、下作りでは、主に「ガリン棒」を使います、 参考入手先アドレス、 http://www42.tok2.com/home/kitaokayasuri/yasuri02.htm サイズは、最低、12mmと14mm、2本必要です、高価ですが、作業能率が格段に速いです、 型尺棒で地を成型した後、歌口と管尻の補正調整をします、 調律ゲージを80mm位にカットして、ビニールテープで後方を固定します、先端は固定しなくても、問題ありません、 研ぎペーパの番数も、色々使い分けたいので、スティックの両サイドに、調律ゲージをセットします、 スティックを二つに切断(245mm×2)すると、調律ゲージ部分を、4つに増やす事が出来ます、 ただし作業範囲が狭くなりますので、ご注意ください、 管内に、瀬しめ漆や、各種塗膜を塗った後は、耐水ペーパーを使用します、 凹凸部分の研ぎだし、ざらついた部分の研磨、作業は、より繊細になります、 調律ゲージの長さも、20mm〜240mmと、色々使い分けた調律作業になります、 ここも、後方にビニールテープで止めるだけでよいです、 調律ゲージを同じ長さにカットしておけば、抜き差しして、効率が良く使えます |
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Q3: | 「調律スッテック」は「調律ゲージ」に「収縮チューブ」を被せ、さらに「研ぎペーパー」を貼ると外形は、どの位になりますか |
「調律ゲージ」に「収縮チューブ」と「研ぎペーパー」を重ねると外形が全体で1.7mm太くなります、 「収縮チューブ」で0.9mm、「研ぎペーパー」でさらに0.8mm太くなります |
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Q4: | 「止め玉」は型尺棒の付属品ですか、無くしたら、単品で、入手可能でしょうか? |
止め玉は、型尺棒に付属されております、 型尺棒の「本体」と「管尻」部が作業中、抜け落ちない様に固定する、ストッパーの役目をしております、 材料は、釣り道具屋で売られている、蛍光糸止めです、 上州屋で、調達しておりますので、紛失した時は、お近くで購入可能です |
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Q5: | 内径を調整する器具も作っておられますが、調整無しではいけませんか。 |
調律器具は、竹の節を抜いた後の削り出し、管頭、管尻、中継工作にも使います、 また、地付けあとの、横軸の削りだし等に使いますし、内径に塗った漆等の、磨きに使ったり致します、 削る 作業は 尺八作りの基本ですので、ペーパーヤスリの番数を変えていろいろな場面で、私は使っております |