**銘管に学ぶ音作り **
さて これからは 個人的 主観で 調律の、深部を 探ってゆきたいと思います いわゆる 銘管と呼ばれる 尺八製作者の作品をお手本に、管内の構造を 正確に計測してみました 尺八サンプルは 円山 容山 真山 林山 一流と思われる製管師達の 作品です まずは、作者特有の、内部 曲線 に触れてみたいと思います |
「尺八製作法大全」の著者でも有名な上月円山作1尺8寸管
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上月円山作1尺6寸管
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近年人気の高い 引地容山 作 1尺8寸管
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引地容山 作 2尺1寸管
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一流所と言えば 1目も2目も置きたい真山作 1尺8寸管
(古い竹の為割れ中継ぎ部の桜巻き補修が気になるが 練習管と思われる真山作である)
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林山作1尺7寸管
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林山作2尺2寸管
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巨川 作 1尺8寸管
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秀月 作 1尺8寸管
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グラフを見て直ぐに気がつく事は、管内部は真円ではないと言うこと
縦の内径より横の内径の方が広くなっていて、歌口から5孔にかけて扁平になっていること
円山 真山 系は その形がはっきりしています
林山 容山 系は その差が小さく 歌口から管尻にかけて、真円に近い形をとっているのが特徴的である
理想曲線として見た時、それぞれの形が、個性的で、固定された 形が無い様に思われる、
しかし、グラフ中央に位置する、中継ぎ近くの 内径は 縦 横 ほぼどの尺八も真円に近く
縦 横の集合点の様にも、とらえる事が出来るが 必然的なのか、中継ぎ部の ホゾ竹がそうさせているのか、はっきりしない
銘管を模造する時は、この横と縦のバランスを正確に再現しなければ、作者の狙い所に、合致しないであろう
これらの 銘作を 分析した結果 ますます 解からない事が 増えたが いろんな事実が 今後の製管に役立つ知恵を授かった気が致します